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TIPS

TT2のエンジンオーバーホール

2003年8月20日

TT2のエンジンのO/H この当時のエンジンチューニングされたパーツ類の写真が見れます。

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    エンジン
    エンジンをおろすよりもフレームを取り外す。
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    エンジン
    フレームを取り外してもスイングアームはまだ取り外していません。
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    フロントバンクのヘッド
    フロントのヘッドを取り外しました。真っ黒です。
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    クランクがみえた。
    ピストンを取り外したところ。クランクがみえました。ピカピカにポリっシュされています。さすがレーサーのエンジン!
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    TT2のピストン
    81mmボアのTT2のピストン。なんと2本リング!ピストン。リング、ピン、クリップの総重量388g、ベベル750SSの80mmピストンは419gです。軽い!
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    クラッチドラム!
    取り外して裏を見てびっくり!ボコボコと穴をあけています。さすがレーサー!
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    1次ギヤ
    ちゃんと1次ギヤも穴あけ加工されています。このギヤを取り外すのに純正プーラーが壊れそうなぐらいの力が必要なので肉抜きされているのを見て少し怖かった。パッキンとはずれ腕が痛かった。
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    フライホイール
    みよ!こんなにぬいてもいいのか?といわんばかりに肉抜きされたフライホイール。
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    ケースを分解
    ケースを分解したところ。クランク、ミッションとご対面。
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    クランクケース。
    ケースは市販車と同じものだと思われる。クランクベアリング周りにクラックなど無いか点検。シール、ベアリング類を新品に交換後組み付ける。
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    シリンダーヘッド。
    さすがレーサーのシリンダーヘッド!きれいにポーティングされシート回りの処理が芸術的です。これが300ccのヘッド?ですかね?EXのガイドにがたが多いので交換する予定。でもその後のシートカットに苦労しそうである。
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    ベベル750SSのヘッドとの比較
    ベベル750SSとTT2のシリンダーヘッドの比較。解る人には色々と解る写真だと思います。
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    TT2のインテークポート
    TT2のインテークポートの拡大写真
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    ベベル750SSのインテークポート
    こちらがベベル750SSの拡大写真。
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    TT2のクランク
    きれいにポリッシュされたTT2のクランクアッセンブリー
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    コネクティングロッド
    研磨、バフがけされたコネクティングロッド。スモールエンド部分の機械加工による肉抜きに注目!
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    ノーマルクランク
    これが通常のクランクコンプリート
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    ミッション
    TT2のクロスミッション
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    バルブガイドの入れ替え
    EXガイドのみガタが大きいので入れ替えます。変に入れ替えるとあとの処理やヘッド自身が駄目になるので修行をかねて師の元で作業を見学します。
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    ガイド圧入
    師は何事も無いようにすぅーとガイドを入れました。わずか数秒のことです。まさに名人芸です。
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    シートカット
    TT2のシートの場合ほぼ45の面しかないのでどうカットするか?45の面だけ薄皮をむきました。削りしろはわずか100分台です。こうすれば圧縮も下がりませんし燃焼室形状もきれいです。
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    シートカット
    デズモヘッドの場合バルブスプリングを持たない機構のためポンとバルブを置いただけでバルブとシートが密着しないとだめなのでここの精度が要求されます。職人芸です。
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    シートカット
    当たりがでたので後はあたり幅を決めるためミラの機械の刃を交換します。ここの位置で位置が決まるため経験が必要です。
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    ロッカーアーム
    TT2のロッカーアーム 軽量化されバフがけされたロッカーアーム。750SSのようである。ドゥカテイの伝統か?
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    カムシャフト
    数種類のパターンのプロフィールが用意されていたと云われるカムシャフト。モンジュイカムとの比較。どちらがTT2カムでしょうか?
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    カムシャフト
    カムシャフトに刻まれた刻印がモンジュイカムと同一である。もしかしたらこのエンジンに組み込まれていたのはモンジュイカムかもしれない。このエンジン日本に入ってだれもOHしていないはずである。そしてこの年代にモンジュイは存在しない。組み込みの時バルタイを調整するときに判別できる。
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    クランク
    クランクのオイルギャラリーを清掃する。この部分が締め込みがゆるかった。外れかかるパターンも多い。
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    クランクメタル
    コンロッドに新品のメタルを装着後規定トルクで締め付けクリアランスを測定する。
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    クランクメタル
    もともとのメタルです。OHするときには必ず交換したいものです。
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    コンロッドの取り付け
    コンロッドを取り付け指定トルクで数回にわたり締め付けます。 チタンコンロッドはボルトの伸びで管理するのですがこのタイプは楽です。
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    交換したパーツ
    交換した部品。ボルトは1回のみの使用。必ず交換です。
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    シリンダーヘッド
    下ごしらえの終わったヘッドにクローズのロッカーなどを装着します。
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    シム調整
    クリアランスが0になるようにシムを交換していきます。幅があるのですが0になるように調整します。
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    シム調整
    EX側も同じように調整します。この状態でカムがどのように動くか?私は大切なポイントだと思います。
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    確認
    シム調整が終了したのでカムを動かしてクローズのロッカーアームがバルブステムシールに当たらないか確認しています。
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    バルヴ、バルヴの確認
    オーバーラップの時にバルヴとバルヴがガッチャンコしないかどうか?クリアランスを確認します。ヘッド単体でこうゆう作業ができるのがデスモヘッドの良いところ。
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    クランクのサイドシム
    クランクにサイドシムを装着してクランクのセンターを考えながらシム圧を計測する。
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    シム
    プーラーシャフトもベアリングを交換したのでシム圧を測定後調整する。
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    ミッションのシム
    ミッションもエンドプレイを計測しシムを調整する。
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    組み込む用意
    組み込む用意ができました。忘れ物はないですか?
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    規定トルクにて締め付け
    指定されたトルクで段階的に締め込む。後、ミッションなどが正しく動くか作動確認をする。
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    フライホイールなどの締め付け
    タイミングギヤやフライホイールを規定トルクにて締め付ける。この時に薄いシムがずれないように注意する。シフターの位置を調整する。
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    クラッチの取り付け
    1次ギヤを取り付け、オイルポンプ、クラッチを取り付ける。規定トルクを専用工具にて固定しかける。
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    ピストンリングのエンドギャツプ
    個々のピストンリングのエンドギャップを測定します。
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    ピストンクリアランスの測定
    個々のピストンの寸法を測定しシリンダーのボアを計測しクリアランスを測定する。
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    バルタイ
    シリンダー、ヘッドを装着してバルブタイミングを計測する。計測後オフセットキーで正しい位置に調整する。TT2カムやはりモンジュイカムと同一か?TT2の正しいバルタイはチームファンデーションの名越さんがお持ちで教えていただきました。感謝!

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